鉄人ランナーの秋復活

9月25日、3年ぶりに全国の「鉄人ランナー」たちが、秋景色の中を駆け抜けた。
仙北市角館町から北秋田市鷹巣までの秋田内陸リゾートカップ100㌔チャレンジマラソン。
平成元年4月の秋田内陸線全線開通を契機に、沿線地域の交流・活性化を図ろうと、同年10月に第1回大会が開かれ、休止もありながら30回の節目を迎えた。

草創期に取材で関わり、毎回数々のドラマに感動を覚えた。
ウルトラマラソンでは珍しいスタートからゴールへ縦走するコースの魅力、大会を支える地域のボランティアの温かさでランナーの人気を呼んだ。
「9月第4日曜日」の大会として定着し、50㌔部門と合わせ全国から1千人を優に超えるランナーが集まるようになった。

秋田わか杉国体の平成19年とその前年は、資金難やスタッフの人手不足などで休止したが、20年に再開、コロナ禍で一昨年、昨年と開催を見送り、今年「復活」した。

大会当日、大館能代空港でのイベント取材で北秋田市を訪れ、気になってマラソンコースに沿い車で南下してみると、1人、また1人と「鉄人」と擦れ違った。

水分や食料を補給する「エイドステーション」のテントでは多くのボランティアがランナーを待ち受け、沿道には椅子やシートに座り住民たちが声援を送る姿に、2年間のブランクを克服し従前の大会が戻ったと安堵(あんど)した。

16日には能代市できみまち二ツ井マラソン。
これも3年ぶりで、28回目。
「鉄人レース」でなく、ハーフからペアの4㌔までファミリーでチャレンジできるコース。
スポーツの秋は真っ盛り。自らの運動不足を反省する。

(池)

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