小さな貢献考える

新型コロナウイルスワクチンの接種券が届き、来月に4回目を受けることになった。
コロナの感染拡大以降、「打つ」「打たない」「副反応はどうか」などと話題に上ることが多く、本紙でも頻繁に記事にしているワクチンについて調べようと、インターネットを検索していたら、ある慈善団体のウェブサイトが目に留まった。

1990年代から開発途上国の子どもたちのためにワクチンを援助しており、協力を募っていた。
その方法はさまざまだが、気になったのがペットボトルキャップの回収。
今年5月に能代高生徒と市民有志によって初開催された「アースデイ能代2022」の活動の一つだったと思い出し、過去の記事を読み返すと、「31.5㌔が集まった」とあった。

いったいペットボトルキャップで、どれほどの支援が可能なのか。
例えばポリオワクチンだと、1人分約20円。
2㌔のキャップが必要らしく、500個で約1㌔ということなので、1千個集めなければならないようだ。

回収後はプラスチックのリサイクル資源に変わるという。
サイトには全国の回収業者が掲載され、本県の2社のうち、1社は能代市内の業者だった。

ペットボトルキャップにはいろいろなデザインの絵柄が印刷されており、コレクターにとっては直径28㍉の「小さなアート」なのだそうだ。
確かに、よく見ると、面白いものが幾つもある。

今までは、ごみとして扱っていたペットボトルキャップ。
気が遠くなりそうな数だが、「まずは20円を目指してみようか」という気持ちになった。

(工)

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