SDGsのまちづくり
国連が貧困や不平等、気候変動など地球社会の課題を解決していくために掲げた「SDGs」(持続可能な開発目標)。
今やこの言葉を耳にしない日はないぐらい、日本でも政府・地方自治体、企業、NPO、教育機関などがさまざまな角度からSDGsに取り組んでいる。
それはこの能代山本でも同様で、例えば事業所においては、県がSDGsを原動力に持続可能な地域社会を実現していこうと創設した「SDGsパートナー登録制度」には、4市町の53社・団体が参加(昨年12月現在)。
それぞれがSDGsの17の目標(ゴール)と結び付けた事業活動を推進している。
また中学校や高校もSDGsをテーマに、社会に目を向けて多面的・多角的に物事を考える学習を展開。
そうした中で能代高の2、3年生有志は昨年5月、「アースデイ能代2022」なるイベントを地域住民と共に初開催。
風の松原でのごみ拾いランニングやフードドライブ、古着を集めて海外のマーケットで販売する洋服ポストといったSDGsの理念と合致する企画を練り、行動に移してみせた。
今月8日に開かれた活動報告会には、同校だけでなく能代松陽高の生徒や、一般市民ら約50人が市内外から参加、活動への共感が広がっていた。
今春開催予定の第2回アースデイ能代は、学校の枠を越え、多くの大人も関わるイベントに発展しそうだ。
木材業が産業として根付き、再生可能エネルギーと関係が深いこの地域は、SDGsとの親和性が高い。「SDGsのまち」を掲げ、さらに関心、意識を高めながら、官民を挙げて徹底的に取り組んでいくのも悪くない。
(平)