聖地巡礼ツアー

先日能代市で、「スラムダンク聖地巡礼ツアー」が開かれた。
昨年12月公開のアニメ映画「THE FIRST SLAM DUNK」が日本のみならず、韓国、中国でも大ヒット。
映画にも登場する強豪校・山王工業のモデルが旧能代工高(現能代科学技術高)とされ、ファンによる「聖地巡礼」も盛り上がっていることにあやかって、市地域おこし協力隊や能代バスケミュージアムが中心となり初めて企画された。

韓国からの7人を含む22人が参加したが、取材して、その「熱量」に驚いた。
多くが20〜40代の女性で、山王工業関連のグッズを身に着け、登場人物のフィギュアなども持参。
能代駅から能代科技高までの徒歩での道すがら、バスケ関連の絵や造形物と出合うたびに歓声を上げ、即席の撮影会へと突入、すぐさまSNSに投稿している姿も見られた。

愛知とソウル、それぞれから来た参加者に話を聞くと、「めっちゃときめく」「来て良かった」と共に満足げ。
一方で能代は交通の便が悪く、やっとたどり着いたとの〝苦労〟も口にし、それでもなお、能代を目指してやって来てくれたことに、市民の一人として、何ともありがたい気持ちになった。

市議会6月議会の一般質問で、斉藤市長は「アニメツーリズム」の受け入れに意欲を見せ、バスケの聖地にふさわしいコンテンツの充実を図る考えを示した。
インバウンド(訪日外国人旅行者)需要が回復する中、能代は今、「遠くても行きたい」と思わせるキラーコンテンツを手にしている。
鉄は熱いうちに、熱は冷めないうちに。本腰を入れた取り組みに期待する。

(平)

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