廃食用油資源化事業が岐路に
家庭で使用された食用油を回収し、バイオディーゼル燃料(BDF)にリサイクルする能代市の廃食用油資源化事業が、岐路に立たされている。長年回収・活用を担ってきた民間事業者が今年度、BDF消費量の減少などを理由に事業からの撤退を市に申し出た。5年度に限っては暫定的な対応として従来と同じ業者が廃食用油を回収し、大館市のNPO法人に売却する方針なため、市民からの回収の方法に変更点はほとんどないが、6年度以降に回収業務を担う事業者を見つけられるかは不透明で、市は「事業の継続に向けて努力するが、難しさがある」としている。