
石炭輸送船「能代丸」、バイオ燃料使用した試験運行開始
東北電力は10日、海運大手の日本郵船(東京)が保有する能代市船籍の石炭輸送船「能代丸」の重油燃料の一部にバイオディーゼル燃料を使用した試験航行を実施すると発表した。東北電によると、電力会社向けの石炭輸送船でバイオ燃料を使って試験航行するのは日本で初めて。能代丸は火力発電所で使う石炭を運搬する外航船で、平成5年に初代が就航して以来、3代にわたって東北電の石炭輸送に従事している。今回実施する試験航行は今月9日に京浜地区の海上で補給し、石炭を調達するため南アフリカへ向けて航行を開始した。バイオディーゼル燃料は、廃食油など生物由来の有機性資源(バイオマス)を原料とし、燃焼時の二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロと見なせる。
