
東北電力、能代火力などで「労災防止AI」の運用開始
東北電力は、能代市大森山の能代火力発電所を含む管内すべての火力発電所で、作業現場での労働災害撲滅を図るため、AI(人工知能)を活用した現場安全管理支援ツール「労災防止AI」の運用を開始した。作業前の安全確認のほか、安全パトロール時や作業依頼時の助言・指導などに活用する。同ツールは、自社で発生した過去の災害事例の中から、予定している作業内容と関連性の高い事例を作業者に提案することで、安全対策に関する新たな「気付き」を与え、過去の労働災害を繰り返す「繰り返し型労働災害」の未然防止を図る。2019年から東北電力火力部門が中心となって開発を進めた。今後は原発や水力など火力以外への社内展開を図り、東北電グループ全体で労災根絶を目指す。
