能代市の放任果樹伐採助成金、利用が急増 クマ出没相次ぎ関心高まる

 能代市で今年度、放任果樹伐採助成金の実績が伸びている。クマやサルなどの誘引原因となる放任果樹を伐採する人を対象にした助成制度で、平成30年度に制度を開始して以降、年間数件程度で推移していたが、今年度は今月24日現在16件で、5年度トータルの3倍以上かつ過去最多となっている。伐採された本数は66本。今年度から制度を広く周知していることに加え、クマが市街地に出没するなどし、住民の警戒感や対策への関心が高まっていることが背景にあるとみられる。ただ、放任果樹は依然多いとみられ、市は「収穫する予定のない木は伐採を考えてほしい」としている。問い合わせは農業振興課(☎0185・89・2183)へ。

収穫されずに実が残ったままの柿の木(能代市内で)
収穫されずに実が残ったままの柿の木(能代市内で)

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