鶴形の金刀比羅神社社殿を能代市文化財に 保護審が指定適当と答申
能代市文化財保護審議会(武田孝義会長)は28日、高橋誠也教育長に同市鶴形地区にある「金刀比羅神社社殿」を市文化財に指定すべきと答申した。同審議会は、「明治初頭の地域の職人たちの力量を示す建造物として貴重」であることなどから、市文化財に指定することが適当だとした。答申を受けて市教育委員会の定例会に提案され、承認されると文化財に登録される。同神社は、鶴形村肝煎の小林七右衛門が、病気快癒のお礼参りで讃岐金毘羅山(現在の香川県)を参拝した際にお札を拝領し、それをご神体に1858(安政5)年に勧請したのが始まりとされている。その後、1862~1863(文久2~3)年にかけて籠堂等を建立。現在の社殿は1871(明治4)年に再建されたものとされる。