能代市の女児、亡き祖父思い伸ばした髪初めてカット 医療用かつらに提供

 能代市鰄渕の渡部結々ちゃん(6)が21日、同市彩霞長根のヘアサロンD’s(秋元宏美代表)で、医療用かつら(ウイッグ)の材料となる髪の毛を寄付する「ヘアドネーション」を行った。母のゆかりさん(37)によると、結々ちゃんは生まれてから一度も髪を切ったことがなく、当初は今春の小学校入学に合わせて切る予定だった。しかし、2年ほど前に祖父のがんが判明。結々ちゃんは、祖父の頭髪が治療の影響で抜け落ちていくのを見て「〝じじ〟がかわいそう。髪の毛をあげたい」と訴えたという。その思いをくみ、ゆかりさんは「ヘアドネーション」を提案。祖父は昨年1月21日に亡くなったが、病気などで髪の毛を失った同世代の子どもたちのためにと、思いを新たに髪を伸ばし続け、祖父の1周忌のこの日、初めて髪を切った。

髪の毛が医療用かつらに役立てられることを願う結々ちゃん
髪の毛が医療用かつらに役立てられることを願う結々ちゃん

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