能代港埋め立て完成、夏にずれ込む見通し 洋上風力事業には影響なし
洋上風力発電の拠点となる能代市の能代港で県が進めている埋め立て工事は、完成が今年夏にずれ込む見通しとなった。3月で終える予定だったが、能代火力発電所の灰捨て場工事など同港で複数の事業が同時に進行、運搬車両が混雑し埋め立て土砂の搬入が難航したため延期する。同港を活用した洋上風力発電事業の着工は来年3月のため、工事の遅れによる事業への影響はないものとみられる。能代港は2年9月に国から洋上風力の「基地港湾」に指定され、同港大森地区の4万㌧岸壁南側の海面(水深約5㍍)を土砂で埋め立てて、新たに10・4㌶の埠頭(ふとう)用地を拡張する。既存の9・4㌶と合わせた計19・8㌶を風車の羽根(ブレード)や柱(タワー)など巨大な資機材の搬出入や保管、組み立てのスペースとして活用する計画。