ラッキーワードは「発信力」

 この季節、早起きは辛(つら)い。なかなか布団から出られない。だから毎日の新聞配達には本当に頭が下がる。学生の頃、配達員をしていた知人が、1月1日が1年で一番大変な日だと言っていた。配る件数は変わらないが、元日号は正月ならでは特集記事が別刷りとして発行されるため新聞の厚さ、重さが普段と全然違うというのだ。

 北羽新報社には毎年、元日号が全国各地の新聞社から届く。目を通すのが年初の楽しみで、特に同じ地域紙の紙面は気になる。地域の人材、話題の紹介や、干支(えと)にちなんだユニークな企画などに感心する。

 参考になることが多く、市町村合併20周年を取り上げた記事は、能代山本でも来年に控えているということもあって興味深く読んだ。このような大きな出来事などの節目を題材にするのは例年、多くの新聞で見受けられる。今年は「昭和100年」をテーマにしたものが目に付いた。

 新たな年の始まりというのもあってか、普段はあまり気にしない占いが目に留まった。「星座」「気学」「ルーン」「タロット」など、各紙に掲載された占いはさまざま。

 それによると、今年のおとめ座、9月生まれのラッキーナンバーは「8」もあれば「4、15、58」も。占術が違うと、運勢も異なるのだろう。ラッキーカラーは「ブラック」や「ピンク、紺、黄緑」という具合だ。

 何を信じるかは、その人次第。おそらくナンバーもカラーもすぐに忘れてしまう。ただ、ラッキーワードとされた「発信力」は、日々の新聞作りで心掛けようと思った。

(工)

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