こだわり食材の手作りおかず提供 能代市東町の久保田さん
高齢や病気・けがなどで自炊や買い物に難儀を抱えている人たちへ、手作りの「おかず」を提供するビジネスを、たった1畳の厨房(ちゅうぼう)で始めた能代市の女性がいる。完全予約制のテークアウト方式で、屋号は開業の7月にちなみ「壽來(じゅらい)」。「食は生きる基本。少しでもバランスの取れた食事をし、元気になってほしい」と、こだわりの食材を使った総菜セットを食卓へ届ける。「壽來」を自宅離れに開業したのは、同市東町の久保田朋子さん(61)。愛媛から送ってもらう自然農法で育てた旬の野菜やコメ、無農薬の野菜などを食材とし、調味料も厳選。添加物は避け、冷凍食品や加工品は使わない。食中毒防止も考慮した食べ切りサイズ6品セットを、年金生活者が買えるよう500円で提供している。