除夜の鐘、街に響く 新年の安寧を願い

 大みそかの31日夜、能代山本各地の梵鐘(ぼんしょう)がある寺社では、僧侶や参詣で訪れた地域住民らが1年間を振り返るとともに、来る年が平和で安心して暮らせる1年になるようにと願いながら鐘を突き、街なかに厳かな音を響かせた。このうち、能代市萩の台の本澄寺(柴田寛彦住職)では、新型コロナウイルス禍をきっかけに、鐘楼(しょうろう)の一般開放を中止。今回も新型コロナやインフルエンザの感染拡大防止のため、密集した空間をつくらぬよう取りやめ、柴田住職ら関係者が鐘突きを行った。静寂の中、柴田住職らは午後11時30分に合わせて鐘楼に登り、合掌して心を落ち着かせてから鐘を突き始め、夜の街なかに厳かな音が響き渡った。

静寂の中、平安な新年になるように願って鐘を突いた(能代市萩の台で)
静寂の中、平安な新年になるように願って鐘を突いた(能代市萩の台で)

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