ミカン高値、家計に影響 天候不順やカメムシ被害で入荷少なく
冬の味覚の代表格であるミカンの価格が今季、高騰している。天候不順による不作や収穫作業の遅れ、カメムシによる吸汁被害などの影響で出荷数が減少しており、能代山本の市場や小売店でも例年より1~2割ほどの高値で取引・販売されている。正月準備を進める消費者の家計に影響を及ぼしそうだ。能代市鳥小屋の能代青果地方卸売市場によると、和歌山や愛媛、静岡といった主要産地では夏の猛暑で生育不良となったり、大量発生したカメムシによる吸汁被害が発生したりと作柄が悪化。また、例年なら収穫作業がピークとなる今月に入ってからも天候不良で作業が進まず、需要に対して出荷量が追い付けていないことも要因の一つという。