信州大の山田教授、二ツ井で発見されたクジラの化石を解説

 秋田銀行二ツ井、藤里両支店の取引関係者でつくる「二ツ井・藤里あきぎん会」の講演会はこのほど、藤里町藤琴のホテルゆとりあ藤里で開かれ、能代市二ツ井町梅内地内でクジラの化石の発掘調査を続けている信州大の山田桂教授が、「能代市二ツ井町から発見された270万年前のクジラの化石」と題して語った。化石は、微化石を通じて古い時代の環境を調査している山田教授が4年前に二ツ井町梅内の市有地で発見。化石に「ウメちゃん」と名付けたことや、これまでの発掘調査で脊椎付近にある骨端板や耳骨など、クジラの種類や年齢を推定する手掛かりとなる化石が発見されたことも説明し、これによって「ヒゲクジラの中のセミクジラである可能性が高くなったと考えている」としたほか、「まだ若いクジラで、成長するともっと大きなクジラになっていたのかもしれない」と話した。

山田教授が約270万年前のクジラ化石の研究結果などを解説した講演会
山田教授が約270万年前のクジラ化石の研究結果などを解説した講演会

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