アキモク鉄工の「マイクロバブル」洗浄機、哨戒機の塩害腐食防止に活用へ

 産業機械製造の「アキモク鉄工」(能代市扇田、花下智之社長)は9日、超微細な気泡「マイクロバブル」を放射しイオン結合で車体に付着した塩類を除去する洗浄機を、海上自衛隊八戸航空基地(青森県八戸市)に納品した。洗浄機は幅1・2㍍、長さ1・0㍍、高さ1・2㍍。水道水を使って低圧洗浄する機器(容量200㍑)で、航空機や車両、船舶の塩分除去などで活用される。10㍍離れた場所からも噴射して除去する能力がある。マイクロバブルの特許を持っている能代市河戸川の「レフラン」(旧ベイクルーズ)と共同開発し、秋田大が効果を確認するなど産学官の連携で生まれた。来年2月にはアフリカ・ジブチの海外基地へ移送され、アデン湾で国際問題となっている海賊の対処活動でパトロールに従事する哨戒機の塩害腐食防止に活用される。同社の技術が国際社会の平和と安全に貢献する事例としても注目される。

アフリカの海賊対処活動に従事する哨戒機で活用されるマイクロバブル洗浄機(能代市扇田のアキモク鉄工で)
アフリカの海賊対処活動に従事する哨戒機で活用されるマイクロバブル洗浄機(能代市扇田のアキモク鉄工で)

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