季節ハタハタ初漁まだか 漁師からは焦りの声
県漁協北部支所管内の季節(沿岸)ハタハタ漁は今季、いまだにまとまった水揚げがない。11日朝も八峰町の漁港周辺は活気がなく、漁師からは「そろそろ取れてくれないと大変だ」などと焦りの声も聞かれた。漁業者は一日も早い接岸を心待ちにしている。県水産振興センター(男鹿市)は今季の季節ハタハタについて、初漁日を今月2日と予測。しかし予測日を過ぎてもまとまった水揚げはなく、同支所によると、漁師によって1匹が網に掛かる程度だという。岩館漁港で定置網漁に取り組む男性(74)によると、11日は刺し網にハタハタが掛かっていない状況を見て、定置網の確認には行かなかったという。今月2日までは期待に胸を膨らませ、準備にも力が入っていたというが、「準備して接岸を待つという繰り返しに正直、疲れてきた」とこぼした。