藤里町で映画「ぼけますから─」上映 監督・信友直子さんの介護体験も聴く
藤里町教育委員会の文化講演会は24日、町総合開発センターで開かれ、ドキュメンタリー映画「ぼけますから、よろしくお願いします。」を観賞、監督の信友直子さんの講演を聴いた。住民ら約150人が参加。重いテーマにも正面から向き合い、信友さんの体験を通じて高齢化が著しい町で、どう生き、家族と接するかを考えた。平成30年公開の同映画は、信友さんがアルツハイマー型認知症の診断を受けた母・文子さんと、年老いた父・良則さんが老老介護する毎日を娘の視点で追った。上映後に講演した信友さんは「今日の会場にも、家族を介護している人がいるかもしれない。家族がしっかりしていた頃を知っているからこそ、目を背けたくなるかもしれないが、良いこともある」などと話し、深刻な状況に置かれても前向きな気持ちになってほしいと訴えた。