奨学金に役立てて 能代市の村井さん、市教委へ300万円寄付
能代市西通町の村井吉治さん(90)が、市の奨学金制度に役立ててもらおうと、市教育委員会に300万円を寄付した。妻志眞子さん(88)とともに長寿の節目を迎えたことを記念し、「若者を応援したい」との思いを込めた。村井さんは大学卒業後にみちのく銀行に入行。北海道や東北の各地で勤務し、56歳で早期退職した。京都で夫婦で4年半暮らしてから古里・能代に戻った。村井さんが卒寿、志眞子さんが米寿を迎えたタイミングで、「記念の意味」を込めて寄付することを思い立った。8日に市役所に持参し手続きを済ませた。市教委学校教育課は「個人でも企業でもこれほどの寄付はそう無いはず。奨学金を利用しようという人が増える中、基金を確保できるのはありがたい」と感謝する。