相次ぐ老舗の事業停止「残念」 打つ手は今のところなし 斉藤市長会見
能代市の斉藤市長は26日、市役所で会見を開いた。同市で老舗の菓子店や酒造メーカーなどが事業をやめていく現状について「非常に残念」との認識を示しながらも、来年度に新規事業等で手を打つ考えがあるかどうかについては「今のところ『これ』というものはない」とした。同市では今年、菓子店・松雲堂(柳町)が9月に、酒造メーカーの喜久水酒造(万町)が先月末で事業を停止。昨年には「東雲羊羹(ようかん)」で知られる熊谷長栄堂(向能代)が閉店した。会見で斉藤市長は「商品開発や販売経路拡大などなら行政として(支援)できるが、『もう少し続けませんか』などとはなかなか言いづらい」と述べた。市民に親しまれている地元事業者を残していきたい思いはあるとし、「困ったことがあれば遠慮なく窓口に相談してくれればありがたい」とした。