小選挙区と比例票
先月27日投開票された衆院選の比例代表と小選挙区の得票結果を眺めていた。「あねこ勘定」と推測の域を出ないのだが、お付き合いを。
秋田1区はマイナス46票、2区同4223票、3区は同9983票。小選挙区ごとに、自民党候補の得票から、与党(自民党と公明党)の比例代表選挙での得票を差し引いてみた。2、3区候補は政党支持票もまとめ切れず、1区当選の候補は取りこぼしを最小限にした、というところか。
比例の与党の得票率を前回衆院選(3年10月)→今回で見ると、▽1区51・5%→42・4%▽2区55・7%→50・2%▽3区60・6%→46・7%▽全県56・2%→46・4%──。2区以外は「与党過半数割れ」。「裏金問題」逆風下で支持は減らすも2区の岩盤は崩れず、か。
躍進した野党第1党・立憲民主党。本県では全小選挙区に公認候補を立て2議席(小選挙区1、比例復活1)を維持、比例は10万票台に乗せた。比例の得票率は▽1区23・7%→25・0%▽2区23・4%→25・7%▽3区16・7%→16・4%▽全県21・1%→21・8%──。
全政党合わせた得票総数が減る中、立民が積み増した票数は全県で1423。足元でも支持を「着実に」広げたと読むか、「~にとどまった」と見るか。ちなみに2・3㌽拡大の2区での得票は46票増。
小選挙区で落選も惜敗率によっては「比例復活」があるのが政党公認の重複候補。1区落選の立民候補は98・555%で復活当選。もしや全国最高の惜敗率かと思ったが、上には上がいた。和歌山1区の日本維新の会候補は99・825%、その票差124票。一票って、大事。しみじみ思う。
(渡)