不審者への対処法を確認 能代厚生医療センターで訓練
凶悪犯罪の対策を強化しようと、能代署などはこのほど、能代市落合の能代厚生医療センター(太田原康成院長)で不審者対応訓練を行った。病院職員や署員約30人が参加し、有事の際に自分自身や来院者の命を守るすべを確かめ合った。訓練では、不審者役の署員に応対した職員が刺激しないように言葉を選びながら拒否するとともに、別の職員は院内放送で応援を要請。駆け付けた職員の一人が切り付けられて負傷すると、救護者役の職員は車椅子を使って救急外来へ搬送。さすまたを持った職員は不審者と負傷者の間に割って入り、間合いを取りながら攻撃を阻止した。その後、110番通報を受けた署員が到着し、盾やさすまたを使って不審者を制圧、逮捕した。終了後、同署の赤川一希警備課長は「刃物を持った不審者に素手で立ち向かうことを考えず、まずは自分自身と来院者の命を守ってほしい。さすまたがあっても過信しないで」と呼び掛けた。