個人事業主ら適正な価格設定のポイント学ぶ 能代商議所セミナー
能代商工会議所主催のセミナー「中小企業でも『デキる』適正価格設定のポイント」は12日、能代市元町の能代商工会館で開かれ、市内の経営者らが物価高騰下で商品を値上げしても買ってもらうためのポイントを学んだ。ハタノ経営支援サービス(東京都町田市)代表で中小企業診断士の幡野康夫氏(長野県松本市出身)が講師を務め、市内の個人事業主ら5人が参加した。幡野氏は、商売は客が納得して喜んで購入する最高の値段を見抜いてその値段で売ることが大事だとし、「値決めの判断基準は客にとっての商品の価値。客がその値段で買って価値を認めるならコストの大小にかかわらずその値段で販売できる。コストと最低限の利益に縛られた価格設定をしない」ことを求めたほか、利幅を得るために商品の価値を高めることの重要さも説いた。