秋色に染まる2024 まち・里山編⑥

人気撮影スポット 小入川橋(八峰町)

人気撮影スポット 小入川橋(八峰町)
人気撮影スポット 小入川橋(八峰町)

 風光明媚(めいび)な鉄道路線として、全国的な知名度を誇るJR五能線。八峰町八森地域を代表する撮影スポットである国道101号の小入川橋ではこの時期、「第2小入川橋梁(きょうりょう)」と列車、紅葉、日本海を一度に撮影できる。列車が通過する時間帯には、カメラを構える鉄道写真愛好家の姿が見られそうだ。
 小入川橋は日本海や晴れている日に遠望できる男鹿半島を背景に、橋梁を通過する列車を眺めたり、撮影できたりする場所として全国の鉄道写真愛好家に知られている。橋の西側には駐車場(小入川パーキング)が整備されており、休日になると、四季折々の鉄道写真を収めようと撮影機材を車から下ろし、橋へと向かう愛好家の姿が見られる。
 第2小入川橋梁は、あきた白神駅─岩館駅間に位置する鋼鉄製の上路鈑桁(デッキガーター)橋で、大正15年に竣工(しゅんこう)した。長さは174㍍、8基の橋脚の高さは23・4㍍あり、小入川と集落をまたぐように架かっている。
 秋の深まりとともに、集落東側の斜面や川沿いにある広葉樹は日に日に赤く色づき、吹き抜ける風は冷たさを増す。この時期ならではの鉄道風景は、もう少しの間写真に収めることができそうだ。

(藤田 侑樹)

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