災害時の対応考える 避難所運営ゲームで体験
地震や豪雨など災害時の対応を考える防災講座が9日、能代市役所大会議室で開かれた。市民や高校生合わせて約30人が参加し、ゲームを通じて避難所運営をシミュレーション。高齢者や障害者、妊婦などさまざまな被災者の利用を想定し、多様性に配慮した運営の在り方を考えた。市と市男女共同参画推進委員会の主催。防災士で、防災や減災に関する教育活動を展開する斉藤亜希さん(にかほ市)が講師を務めた。「今こそ備えよう!みんなが主役の避難所運営」と題した講演では、東日本大震災で津波による甚大な被害があった岩手県釜石市で、鵜住居地区の児童生徒約570人が全員無事に避難できた「釜石の奇跡」に触れて「地域連携の防災訓練が定着していたことが功を奏した一例」と述べ、避難場所や指揮系統などを具体的に想定して訓練を重ねることの大切さを強調した。