秋色に染まる2024 まち・里山編②
境内を赤や黄に 浄明寺(能代市)
能代市萩の台の浄明寺(藤井慶史住職)の境内で、木々の葉が赤や黄に美しく色づき始め、市民らに秋の深まりを感じさせている。日が差し込むと鮮やかに輝き、紅葉の観賞に足を運ぶ人も見られる。
本堂と納骨堂の前の庭にはモミジやカエデ、イチョウ、ドウダンツツジなどが植栽されている。大火後の土地区画整理で寺が現在の場所に移ってから、檀家(だんか)から譲り受けるなどして植栽を進め、実に40年以上かけて大切に育ててきた。
木々の葉は先月下旬に色づき始め、間もなく見頃のピークを迎えようとしている。真っ赤なモミジが目を引き、紅葉と黄葉、緑色の葉が混じる様子は、まるで錦絵のよう。散歩中の住民を楽しませているほか、写真撮影のために境内に足を運ぶ人も少なくない。
青空が広がった3日は、赤や黄、オレンジ色に染まった葉が日差しを受けて鮮やかさを増し、美しい光景が広がった。散歩で立ち寄った近所の男性(73)は「毎年紅葉が美しくなるこの時期を楽しみにしている。能代の小京都のようだ」と笑顔を見せた。藤井住職(53)は「毎年楽しみにしてくれている人もいる。自由に見学してもらいたい」と話していた。
見頃のピークは10日ごろまでとみられる。
(山田 直弥)=随時掲載=