八峰町でキキョウの根の調製作業ピーク 生薬の産地化へ11戸が栽培
八峰町が産地化を目指している生薬の一種・キキョウの収穫・調製作業が盛んに行われている。キキョウの根が生薬に使われ、圃場(ほじょう)で収穫されたキキョウが同町峰浜田中の調製施設に運び込まれ、関係者が選別や水洗いなどの作業に汗を流している。町は稲作に依存しない農業の推進や休耕農地の解消を目的に生薬栽培に着目。平成24年に漢方薬メーカーなどでつくる東京生薬協会と「生薬の栽培の促進に関する連携協定」を結び、27年度にカミツレとキキョウの栽培が本格化した。今年度は町内11戸が1・4㌶で栽培し、収穫後、調製・乾燥作業を受託している「晴々」(加藤晴喜社長)が9月30日に収穫・調製作業を開始、ピークを迎えている。乾燥を経た根は生薬会社の龍角散(本社・東京都)に出荷される。作業は11月中旬まで行われる。