笑顔輝くシルバーさん⑧

気軽にプレー魅力
ミニテニス 檜森 澄子さん(82)能代市豊祥岱

檜森 澄子さん
檜森 澄子さん

 20年以上にわたってミニテニスに取り組み、競技を楽しみながら健康的な生活を送っている能代市豊祥岱の檜森澄子さん(82)は「とても良い運動になり、仲間たちとの交流も楽しい」と笑顔を見せる。
 八幡平村(現鹿角市)の生まれで、高校卒業後は銀行員として働いていたが、結婚後に教職員の夫の異動に伴い、24歳の頃に能代市に移り住んだ。その後、義母から引き継ぐ形で民生委員児童委員となり、80歳まで39年務めたという。
 ミニテニスに出合ったのは60歳の時。夫の勧めもあってスポーツに取り組もうと思い、「学生時代はコーラスやそろばんに取り組んでいてスポーツの経験がなく、最初は銀行員時代にやっていた卓球を始めようと思っていた」と話すが、市総合体育館のシルバースポーツ教室でミニテニスを体験したことで競技の楽しさを実感し、以降は打ち込むようになった。
 現在は福寿草クラブ、能代花まるミニテニスクラブに参加し、同体育館と同市萩の台のサン・ウッド能代で週3回活動している。
 時には瞬間的に動く必要があるものの、「ミニテニスはダブルスでコートもあまり広くないからあまり走らなくてもよく、気軽にプレーできるところが魅力。世間話をしたりしながら、楽しく取り組めている」と笑顔を浮かべる。
 また、車の運転経験がなく、昔から自転車を愛用。現在も悪天候の日以外は基本的に自転車を使って移動している。足腰がしっかりしており、「日頃から体を動かしていたことで、鍛えられたのかもしれない」と語る。
 70歳で腸の手術をした以外には大きなけがや病気もないという。実家の母も100歳となっても自分の身の回りのことを1人でできるほど元気で、「体の頑丈さは母親譲りかな」と言う。
 同体育館の改修のため、10月から来年6月末までミニテニスの活動日数が減るが、「寂しさはあるけれど、工事が終わったらまた元気に能代市総合体育館での活動を再開したい」と語る。
 ミニテニスは日常に欠かせないものになっており、「ミニテニスに出合うことができて良かった。自分でもまさかここまで続くとは思っていなかったが、交流も健康につながっているので、これからも活動を継続していきたい」と意欲を見せていた。

(小林 佑斗)

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