東北電力能代火力、能代港で20年ぶり浚渫工事 石炭船航行の水深確保
東北電力能代火力発電所(能代市大森山)は、能代港で浚渫(しゅんせつ)工事を行っている。潮流の関係で長年にわたって堆積した同発電所の桟橋付近の土砂を取り除く工事で、浚渫船で海底からすくい取っている。11月末までかけて5万立方㍍の砂を除去し、大型の石炭船が航行するのに必要な水深を確保する。能代火力が同港で浚渫工事を行うのは約20年ぶり。能代火力は、燃料となる石炭を揚げる桟橋(延長340㍍)を構内に整備。潮の流れとともに流入した土砂の堆積で、海底が水深計画(14㍍)より50㌢浅くなっている箇所があり、能代火力構内から延びた外港南防波堤と外港北防波堤の間にある航路および泊地を対象に、8月26日に着工した。