人形道祖神「鍾馗様」を衣替え 能代市二ツ井町小掛地区
能代市二ツ井町小掛地区で1日、古くから厄除けの神として信仰されている人形道祖神「鍾馗(しょうき)様」のお祭りが行われた。住民たちがこの日の早朝に裏山から取ってきた杉の葉で男女の鍾馗様を衣替えし、集落の祠(ほこら)に安置して1年間の無病息災、家内安全を祈願した。市の無形民俗文化財に指定されている小掛の鍾馗様は、集落出入り口にある2カ所の祠に安置され、疫病から住民を守る神として親しまれている。作休みの行事として年1回、男女を引き合わせ、杉の葉の衣を新調するのが集落に伝わるしきたりとなっている。人手不足のため、ここ数年は鍾馗様を軽トラックに乗せて移動してきたが、今年は地域出身の若者4人が参加し、伝統に従って鍾馗様を背負って地区内を練り歩いた。