不戦の誓い新たに 能代市内の戦跡たどり
先の大戦の実相を伝えていこうと、戦跡をたどる催し「慰霊碑めぐり」は18日、能代市内で行われた。参加者は犠牲者の冥福を祈り、恒久平和の願いを一層強くしながら戦後79年目の夏を歩いた。戦争体験者らの証言集を発行した「九条まもろう!能代市民の会」の呼び掛けで企画。この日の参加者は市民ら約20人。一行は、傷痍(しょうい)軍人の会とその妻の会が能代公園に建立した「平和の碑」、旧陸軍の東雲飛行場に関連した戦跡として、小学生が墜落事故の巻き添えになって死亡したという貝沢沼(けんじゃのさわ)、飛行場踏切、東雲飛行場慰霊碑と延命寺などを尋ねたほか、昭和20年7月に同市桧山地区の犬伏沢で発生した海軍の輸送機墜落事故の犠牲者の冥福を祈って47年に建立された「慰霊之碑」にも足を運び、手を合わせた。