平和への誓い新たに 能代市と藤里町で戦没者追悼式

 能代市と藤里町で20日、戦没者追悼式が行われた。このうち能代市の式典は市文化会館中ホールで行われ、遺族や来賓など約80人が参列。献花や追悼合唱、戦没者遺児や中学生による発表などを通じ、戦没者の冥福を祈るとともに、平和への誓いを新たにした。戦没者遺児を代表し、袴田マサ子さん(89)=田子向=は、中国山西省で戦死した父・堅三郎さんについて、戦地から「マサ子は元気か」と手紙が来たことや、母親が亡くなった後、高齢者施設で長くボランティア活動をしてきたことなどを振り返り、「戦中戦後を生き抜いた人たちを父、母と思って交流してきた。誰もが、戦争で亡くなった人たちの分まで長生きをしてほしい」と語った。

遺族らが献花し、戦没者の冥福を祈った(能代市文化会館中ホールで)
遺族らが献花し、戦没者の冥福を祈った(能代市文化会館中ホールで)

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