仁鮒ささら躍動の舞 豊作祈願、地域に活気
能代市二ツ井町仁鮒に伝わる郷土芸能の「仁鮒ささら踊」は14日、地区内で行われた。保存会の会員ら30人余りが獅子舞、奴(やっこ)踊り、駒踊りなどを披露し、お盆の先祖供養と五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。県指定無形民俗文化財の仁鮒ささら踊は、慶長7(1602)年に佐竹義宣公が常陸国から秋田への遷封の際、随行してきた道地村(現能代市扇田)の藤原家の先祖によって踊り伝えられてきた「道地ささら」に由来しているとされる。現在は仁鮒郷土芸術保存会(藤田克美会長)が伝承しており、毎年お盆に先祖供養と豊作を祈願して舞を披露している。