伝統の道地ささら 勇壮、流麗に舞い先祖供養

 旧盆の伝統芸能として受け継がれている県指定無形民俗文化財の常州下御供佐々楽(道地ささら)の墓前ささらが14日、能代市扇田字道地で行われた。勇壮な獅子舞、流麗な奴(やっこ)舞などを上演。ささら発展に貢献した先人を供養した。常州下御供佐々楽は、慶長7(1602)年に佐竹義宣公が常陸(現在の茨城県)から秋田へ移封される際、足軽衆が佐竹公を慰め、ならず者を防ぐために舞い踊ったのが始まりとされる。同市扇田道地地区では保存会(佐々木国雄会長)が継承し、旧盆にささらを奉納。保存会会員ら功労者が亡くなった年には「墓前ささら」を実施、近年は民家前で行っている。なお、雨のため13、14日夜の開道神社での奉納は中止した。

遺影が飾られた祭壇の前で舞を披露した道地ささらの「墓前ささら」(能代市扇田字道地で)
遺影が飾られた祭壇の前で舞を披露した道地ささらの「墓前ささら」(能代市扇田字道地で)

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