朝鮮人犠牲者を追悼 強制連行の史実に目を向け 八峰町
戦時中に八峰町八森の旧発盛製錬所で強制労働に従事させられた朝鮮人の墓とされる墓石がある同町八森字泊台地内で27日、朝鮮人犠牲者慰霊式が行われた。約20人の参列者が犠牲者の冥福を祈りながら平和の誓いを新たにした。旧厚生省の調査によると、発盛精錬所では戦時中の昭和17年から20年8月の終戦まで、朝鮮人201人が働かされていたとされるが、実態は明らかになっていない。県朝鮮人強制連行真相調査団の活動により、平成18年に泊台地内で朝鮮人の墓とされる墓石約70基が発見され、その後は毎年、同調査団主催で慰霊式が行われている。新型コロナウイルス禍で令和2年から3年間は中止し、今年が15回目となった。