能代市二ツ井町富根地区の「下部通り音頭」、あす最後の踊り披露

 能代市二ツ井町飛根の富根下部に伝わり、地区の鎮守・愛宕神社の例大祭で奉納される郷土芸能の一つ「下部通り音頭」は、24日に行われる今年の例大祭本祭での披露が最後となる。若年世代の人口減少による後継者不足で、踊りを継承してきた富根下部町内会は「続けてきた先輩たちには申し訳なく残念だが、決断せざるを得ない」と苦渋の判断に至ったと話している。下部通り音頭は、秋田音頭のはやしに合わせ、列になって手踊りを披露する。正確な記録は残されていないが、戦後の一時期に途絶えた後に復活した経緯を含めて100年以上の歴史があると考えられている。下部通り音頭は愛宕神社祭典本祭の24日、神事後の午前9時から羽立大神楽、富根報徳番楽とともに行列をつくって神社を出発し、地区内を回り最後の踊りを披露する。

愛宕神社の例大祭での披露が最後となる下部通り音頭。本祭に向けて練習する関係者たち
愛宕神社の例大祭での披露が最後となる下部通り音頭。本祭に向けて練習する関係者たち

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