藤里町岳岱400年ブナ倒れる

 本県側の白神山地の象徴的な存在で、藤里町の岳岱自然観察教育林にある「400年ブナ」が、この冬に倒木したことが分かった。同町を拠点とする秋田白神ガイド協会の会長、斎藤栄作美さん(72)が21日に現地で確認した。樹齢400年超とされる巨木は平成11年の台風で大枝や幹が損傷し、樹勢の衰えが懸念されていた。白神の森の魅力を伝えてきた本県側のシンボルの倒木に関係者は落ち込むが、「400年ブナはこれから時間をかけて土に返り、周りでは次の世代が誕生する。命の循環に目を向けてほしい」と捉える声もある。

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