嫁見まつりで花嫁の「しおり人形」プレゼント 能代市の鷲尾さん制作
能代市御指南町の日吉神社の伝統行事・嫁見まつり(18日)に向け、同市鰄渕の鷲尾絢さん(86)が和紙で花嫁をかたどった「しおり人形」を制作した。婚礼衣装で参詣する女性にプレゼントする。鷲尾さんは、40年以上前から和紙を使った手工芸を楽しんでおり、しおり人形のプレゼントは平成23年から続けている。美しい色柄の和紙を着物に見立て、角隠しをかぶった伝統的な婚礼衣装を表現。昨年末ごろから制作を開始し、時間を見つけてはコツコツと作りため、約50個を仕上げた。「嫁見まつりは、後世に伝えたい能代の大切な伝統。しおり人形のプレゼントを通じて携われることがうれしい」と話す。嫁見まつりの当日は、境内で能登半島地震の被災地を支援する募金活動が行われ、善意を寄せてくれた人にもしおり人形をプレゼントする予定。