能代火力1号機で「中間点検」実施中 2カ月半の作業に4万8千人従事

 東北電力は、能代市大森山の能代火力発電所1号機(出力60万㌗)で「中間点検」を行っている。電気事業法に基づき6年に1度行う「定期点検」の中間年に自主的に行う点検で、ボイラーと蒸気タービンの両施設が対象。6月21日まで2カ月半かけて実施し、県内外の延べ約4万8千人が作業に従事する。現在作業のピークを迎えており、1日約700人が出入りしている。石炭火力は東日本大震災後の原発停止で高稼働が続くほか、風力発電など再生可能エネルギーとの調整から設備への負荷が増している。渡辺雄志副所長(54)は「電力の調整力を含め万全な状態で稼働するためにも、しっかり点検する。今夏の高需要期に向け、安全最優先で点検を進めている」と話す。

「中間点検」で分解作業を行っている能代火力発電所1号機の蒸気タービン(能代市大森山で)
「中間点検」で分解作業を行っている能代火力発電所1号機の蒸気タービン(能代市大森山で)

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