茨城県下妻市長が桧山を視察 多賀谷氏縁に「能代と良い関係築きたい」
江戸時代の久保田(秋田)藩で、檜山所預を務めた多賀谷氏に縁がある茨城県下妻市の菊池博市長らが8、9の両日、能代市を訪れ、同市桧山の多宝院や多賀谷氏居館跡などを視察した。菊池市長は多賀谷氏の足跡をたどるとともに、「先人がつないだ縁をきっかけに、能代市と良い関係を築いていきたい」と語った。室町時代に常陸国下妻(茨城県下妻市)を拠点としていた多賀谷氏は、安土桃山時代には佐竹氏の傘下となり、慶長5(1600)年の関ケ原合戦の戦後処理で改易されると、当主の宣家は長兄の佐竹義宣に従って秋田入りし、慶長15(1610)年に檜山城主となった。下妻市は、市ふるさと博物館で多賀谷氏に関する展示を行っているほか、4月には同市の多賀谷城跡公園(下妻城跡)で「多賀谷時代まつり」を開催するなど郷土の歴史を生かした地域おこしに取り組んでいる。