春花の風景 2024能代山本⑫
久喜沢川の菜の花(能代市) 黄色いじゅうたん
能代山本各地の河川敷や畑、道路沿いなどで菜の花が咲きそろっている。春の陽光を浴びてまぶしい黄色が広がり、近隣住民や道行くドライバーたちの目を引いている。
桜の季節も終盤となり、ピンクに染まっていた同地方では菜の花の黄色が存在感を放っている。桜と菜の花が調和し「ロード」を形成する大潟村のような観賞スポットはないが、あちらこちらで目にし、春に彩りを添えている。
このうち、能代市の久喜沢、産物、朴瀬地区周辺では、久喜沢川沿いを中心に菜の花が広がっている。付近の住民によると、菜の花は誰かが育てたものではなく、種が風や川で運ばれたのか、自生して自然に増えていったという。
川沿い一面を黄色に染めていた以前に比べると、花が咲きそろう面積は少なくなったが、それでも川の両側にずらりと〝じゅうたん〟のように黄色が続く光景は見応え十分。
周辺では水田の耕起など農作業に精を出す農家の姿も見られ、春の農村の活気を醸し出している。
同市常盤方面から朴瀬方面に通じる県道常盤峰浜線沿いは、四日市地区などでも菜の花がずらりと咲き、ドライバーの目を楽しませている。
(池端 雅彦)