三種町特産のジュンサイ、収穫始まる
三種町特産のジュンサイの収穫が始まった。沼で摘み手が小舟を操って若芽を一つひとつ丁寧に収穫している風景は産地ならではで、出回る量は例年、初夏にかけて増えていく。生産農家などは旬の味の売り込みを図っている。ジュンサイはスイレン科の水草で、ぬめりがあり、つるりとした食感が特徴の初夏の味覚。同町豊岡金田字金光寺の笹村敬一さん(70)は今年、2カ所合わせて約60㌃の沼でジュンサイを生産。「収穫開始時期は3月の冷え込みで例年に比べて遅れるかと思ったが、今月中旬の気温の高まりで、例年並みの17日ごろに摘み取りを始めた」という。地域では桜が咲く頃にジュンサイの収穫が始まると言われるが、近年を振り返っても早まっているという。