春花の風景 2024能代山本⑧
第五小の桜(能代市) そよ風に花びら
春の小中学校や高校の敷地を華やかに彩る桜。今シーズンもグラウンドや前庭などの木々で咲き誇り、児童生徒だけでなく地域住民を楽しませている。
能代市第五小(渡部剛校長、児童136人)では、学校敷地を囲むように植栽されたソメイヨシノや枝垂れ桜約30本が見頃の終盤を迎え、連日暖かなそよ風に乗って花びらが舞い落ちる光景が広がっている。
同校の桜は昭和30年に寄贈された苗木を植えたのが始まり。その後、41年にも寄贈があり、当時のPTAや地域住民によって植えられたとされる。平成5年に校舎が全焼する火災に見舞われたが、桜の木々は被害を免れ、現在も児童たちの成長を見守り続けている。
大山祐子教頭によると、今年は10日ごろに開花し、16日に満開を迎えた。例年であれば正門前などの桜の木の下で学級写真を撮影しているが、撮影日の19日が悪天候だったため断念したという。
青空が広がった22日は、休み時間にグラウンドへ繰り出す児童が多く見られた。正門からグラウンドにかけての桜並木の見頃は終盤を迎え、時折吹くそよ風で花びらがはらはらと舞う中、駆け抜けたり、芝生や通路に舞い落ちた花びらをすくい上げて「きれいだね」と笑顔を見せる姿もあった。