古刹彩る枝垂れ桜見頃 能代市桧山の多宝院境内
能代市桧山の多宝院(堀江俊量住職)の境内で、枝垂れ桜が見頃を迎えている。青空が広がった22日は見物客も見られ、歴史ある寺院と桜が織り成す光景を楽しんでいた。今月27日には、地元の檜山地域まちづくり協議会主催の「檜山桜まつり」が同寺院を会場に開幕する予定。協議会は「会期まで見頃が続き、多くの人でにぎわってほしい」と期待している。多宝院は近世に桧山城代となった多賀谷氏の菩提(ぼだい)寺で、本堂と山門、鐘楼は県指定文化財となっている。境内や周辺の枝垂れ桜は、昭和30年代に植えられたものに加え、首都圏在住の市出身者でつくる「関東能代会」や同寺院の檀家(だんか)が植えたものもある。