春花の風景 2024能代山本④

向能代稲荷神社の桜(能代市) 園児の笑顔も満開

満開を迎えたソメイヨシノの木の下で遊ぶ子どもたち(能代市の向能代稲荷神社で)
満開を迎えたソメイヨシノの木の下で遊ぶ子どもたち(能代市の向能代稲荷神社で)

 能代市向能代字上野の向能代稲荷神社(平賀優子宮司)でソメイヨシノの老木が今春も花を咲かせた。淡いピンク色の桜の花の下ではスイセンが黄色のアクセントを添え、近隣の住民やドライバーらに和みのひとときを提供するとともに、子どもたちが季節に親しむ空間をつくり出している。
 市街地から米代川に架かる能代橋を渡り、右折すると小高い丘に同神社がある。赤い鳥居に向かって延びる石段の参道脇にはソメイヨシノがどっしりと根を張っている。県神社庁ホームページによると、同神社は向能代地区の産土神として氏子らの崇敬は深く、漁業関係者の信仰もあつい。
 同神社近くのさんさん保育園(大越直美園長)は、普段から天気が良い日には、園児たちが同神社に遊びに訪れており、午前中を中心に晴れた16日も年長児と年中児合わせて22人が満開の桜の下で1時間ほど遊んだ。
 園児たちは桜を見上げながら「きれいだね」と話し、枝先に咲く花や老木の幹を触って春を感じていたほか、スイセンの花を見たり、境内に落ちている木の実を拾い集めたり、元気良く走ったりしながら自然の中での遊びを満喫。年長児の金野月虹(みこ)ちゃん(5)は「風が気持ち良くて、桜の花もとてもきれいだった」と笑顔を見せた。   

(成田 結子)

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