何事も「フルスイング」

能代山本の「実年の球宴」として弊社が主催している400歳野球大会。
自分も参加できる年齢基準(45歳以上)をすでに超えた。
今夏の大会では、中学や高校で共に汗を流した同期生や先輩、後輩が活躍し、紙面を飾ることも少なくなかった。
懐かしい顔を見ながらの編集作業は楽しいものだったし、はつらつと打って走って守る体力を今なお維持していることに尊敬の念を抱いた。

今年、「自分もそういう年になった」と改めて自覚した出来事がもう一つ。
母校の能代南中創立40年に当たり同窓会が発足、8期生の私も役員の一人になった。
1期生の先輩が中心となり組織の立ち上げに奔走、10月に能代市文化会館で設立記念式典を行った。

式典後は、力を入れているという生徒たちの合唱を学年ごとに披露。
どれだけ鍛えてきたか分かる、その力強い歌声に涙腺が緩んだ。
続いて開かれた陸上自衛隊第9音楽隊によるコンサートでは指揮者体験コーナーもあり、各学年の代表生徒がステージに上がり、タクトを振って行進曲「威風堂々」の一節を指揮。
客席の生徒たちが、緊張を和らげてあげるようにステージに声援を送り、盛り上げていたのが印象的だった。

全校生徒177人は、私も在籍していた平成3年当時(459人)の半分にも満たない。
縮小を続ける地域社会を反映した少子化の現実は厳しいけれども、生徒たちは今も昔も変わらず元気で、その姿は頼もしかった。

この夏、グラウンドでうらやましいほどのエネルギーを放ったかつてのチームメート、この秋ステージで立派な姿を見せてくれた後輩にも負けていられない。
仕事の都合上、400歳野球には出られなくても、何事にも「フルスイング」の心構えで行きたい。

(菊地 健太郎)

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