センバツ出場に期待
8月10日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で行われた第104回全国高校野球選手権大会1回戦。
能代松陽が11年ぶりの〝聖地〟に挑んだ。敗れはしたが、3年生を中心に意地を示した。
そして先輩からバトンを受けた1、2年生が秋に快進撃。
来春のセンバツ出場に期待が高まっている。
甲子園初戦で能代松陽は聖望学園(埼玉)に2−8で完敗。
悔しさがにじんだ一方、心地よい球音が響く甲子園に、巨人ファンながら「いい球場だな。また来たい」と感動を覚えた。
2年生の保護者に「来年の夏、また甲子園で会いましょう」と声を掛けると、「春がありますよ!」との返答。
はっとさせられた。
能代市勢にとって未知のセンバツだが、能代松陽は夏も春も甲子園を目指している。
そんなチームは秋も強さを発揮。
9月の県大会で優勝、10月の東北大会では強豪私学を次々に破った。
2勝してたどり着いた準決勝は、夏の甲子園で東北勢初の頂点に立った仙台育英(宮城)と対戦。
全国トップレベルの実力校と渡り合い、1−2の惜敗だった。
来年3月18日開幕のセンバツは第95回記念大会で、一般選考の出場枠が拡大。
東北地区は2校から3校に増える。
東北大会準決勝のもう1試合は東北(宮城)が聖光学院(福島)に6−2で快勝。
決勝は仙台育英が6−3で制した。
ベスト4唯一の公立校が優勝チームと接戦を演じ、センバツが有力視される。
第90回記念大会で東北地区から一般枠で3校が選ばれた平成30年の春。
能代松陽は前年秋の東北大会4強ながら惜しくも落選した。
あの時の悔しさは忘れられない。
来月27日の選考委員会で代表36校が決定する。
「NOSHO」の2季連続の甲子園切符獲得を期待しながら、吉報を待ちたい。
(山田 直弥)