再訪される魅力を
人は感銘を受けた時、その体験を再び求めたり、または深めたいと考えたりして行動に移すと思う。旅に例えれば、再訪という動きも当てはまるかもしれない。
人は感銘を受けた時、その体験を再び求めたり、または深めたいと考えたりして行動に移すと思う。旅に例えれば、再訪という動きも当てはまるかもしれない。
コロナ禍が落ち着いた今年は、地域で「居場所づくり」が活発だった。高齢者が集うサロンや趣味のサークル活動、不登校や引きこもりを支援する活動などを取材する機会が多く、人が集まることが避けられてきた昨年までとは対照的な光景に、多くの人がつながりを求めていると感じた。
3月28日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で能代松陽高が能代山本の球史に刻まれる激闘を演じた。第95回記念選抜高校野球大会の3回戦で、全国屈指の実力校・大阪桐蔭と大接戦。三塁側アルプススタンドから緊迫の投手戦を見詰めた。
今年も残りわずか。1年を振り返ると、さまざまな取材に携わったが、とりわけ印象に残っているのは能代市浅内のJAXA(宇宙航空研究開発機構)能代ロケット実験場の爆発事故だった。
6月30日に能代港へ初入港した海上自衛隊の護衛艦「のしろ」。これまでさまざまな艦に乗り、見学したことはあったが、古里・能代にちなんだ艦名ということもあり、感慨はひとしおだった。
千葉県市川市議会は、今年の9月定例会から議会中継用のカメラで議席に座る議員を映すようにしたと知り、動画サイトのユーチューブで本会議の模様を見てみた。
昨年の今ごろ、新型コロナウイルス感染者数が少し落ち着いてきたので、年明けにそれぞれの現場でコロナ禍を乗り越えてきた様子を伝える連載を企画し、何人かは紙面掲載の準備ができていた。
原稿を校正していて、悩むのが漢字のルビの扱いだ。北羽新報の記者が参考にしている「用事用語ブック」(時事通信社)には、「言い換え、書き換えが難しい語は、平仮名で読みを入れる」とある。
その中で特に興味を引かれたのは、収穫されないままの柿を持ち主に代わって収穫して商品化しようという、「畑のない農家」の男性。本紙でも紹介したが、家主が高齢になったため放置されたままの柿、道路脇に立つ木など、手付かずの柿の実を、所有者に代わって収穫して加工品として販売しようというもの。
緑から深紅へとグラデーションを描くように色づいたツタ草が、秋の陽光を浴びてそれはそれは艶やかで鮮やかであった。「あでやかだなあ、きれいだなあ」とちょっと感動した──のだが、果たして、そう思っていいのか、迷った。